「実務経験はないけど、Webデザイナーになりたい!」という人のためのメールマガジン

« デジタルネイティブが意味するもの-私たちはどう変化すべきか? | ホーム | twitterを始めました »

ネットで借りて~♪の「DMM.com」テレビCMとWebサイト連動キャンペーンを斬る!

「ネットで借りて、自宅に届き、ポストへ返却♪」
でおなじみのDMM.comのTVCMが、年末にかなり流れていましたね。

すっかり私の耳に焼き付いてしまいました。

「2週間無料キャンペーン中」ということで、このCMを見て会員になった方も多いのではないでしょうか?

今回はこのTVCMとWEBサイトを連動したキャンペーンについて、勝手に評価してみたいと思います。

結論から言うと、なかなか出来のいいTV CMとWEBサイトとの連携だったのではないかと思います。

このキャンペーンの目的は、CMの内容からも分かるように、無料というメリットを武器に会員を獲得することです。

今回、CMが大量に流れていたのは年末です。

この時期は自宅でTVを見ている人が多い。

また、どのテレビ局も面白くもなんともない、タレント頼みのバラエティ番組ばかりで、嫌気が差した人も多かったと思います。その中で、DVDでも借りて見ようかと思う人が結構いたのではないでしょうか?

そこでこのTV CMです。


「ネットで借りて、自宅に届き、ポストへ返却♪」
「ネットで借りて、自宅に届き、ポストへ返却♪」


「2週間無料キャンペーン中!」

「ディーエムエームドットーコム(DMM.com)♪」


洗脳ですね。何度も流れていましたので、思わず口ずさんでしまうほど、覚えてしまいました。


ここで、CMに興味を持ったユーザは、PC、もしくはケータイの検索エンジンで「DMM.com」と検索するでしょう。


Yahoo!で検索した結果、当然ながら下図のようにDMM.comのWebサイトが上位に表示されます。

Yahoo!で「DMM.com」と検索した結果


さて、この後、Webサイトに誘導した後で、見込み客を逃さない工夫があります。
上記の検索結果の画面①と②をそれぞれクリックしたときに表示されるWebサイトのページが下図になります。

検索結果の画面①をクリックしたときに表示されるサイトのページ


検索結果の画面②をクリックしたときに表示されるサイトのページ


ご覧のように、上部中央の目立つ位置に大きなキャンペーン告知バナーを設置し、さらにその右側にはCMの動画が表示されます。

これで、見込み客は迷うことなく、キャンペーン内容が掲載されているページを見るために、このバナー、もしくは動画をクリックすることになります。

そして、キャンペーンの詳細情報が掲載されたページが下図になります。
このページは会員登録をさせることに目的を絞った、なかなか優秀なセールスページになっています。

キャンペーンの詳細情報が掲載されたページ


まず、表示された画面上部の2週間無料キャンペーンと明記された画像により、訪れた見込み客を「CMの内容と同じだ。」と安心させることに成功しています。

そしてその下には、無料になる条件である、キャンペーンの内容が分かりやすい図により説明されています。

見込み客はここで、

「ベーシック8というプランに加入すれば、4枚まで2週間無料で借りられるんだな」
ということをすぐに理解することができます。

その下には概要として、キャンペーン適用条件や対照プラン、注意事項について詳細が記載されています。

さらに、想定される見込み客の不安を取り除くために「よくある質問」を配置し、読ませます。
ユーザの心理をよく理解した配置だと思います。

ここで思い出した言葉があります。

世界一の天才マーケティング・コンサルタントと呼ばれているジェイ・エイブラハムは、

「お客様に商品を買ってもらうためにはどうすればいいか?」
という問いに対して、

それはお客様が買わない理由を無くすことだ。
と述べたと言います。

この「よくある質問」は、その買わない理由である不安を取り除くため、あえて別ページにリンクするのではなく、ここに記載しているのです。

そして、最後に「入会登録はこちら」という目立つボタンで、目的である会員登録に誘導しています。

注目したいのは、TOPページのバナーをクリックした後の詳細ページを、1ページで全て完結させているということです。

しかも、その説明文の順番は見込み客の心理を理解した順番、すなわち営業マンのセールストークを聞いているような流れになっているのです。

こういうページ構成が、目的を達成する(コンバージョンがアップする)サイトの構成になります。
ぜひ参考にしていただきたいと思います。


さらに、CMでDMM.comに興味を持ったお客を逃さないための施策がまだありました。

これです。↓


「ネット借りて」というキーワードでGoogle Adwordsに広告出稿しています


CMで耳に焼きついた「ネット借りて」というキーワードでGoogle Adwordsに広告出稿しています。これは、「DMM.com」という言葉を覚えていなくても、「ネットで借りて~♪」の歌を覚えていて、それで何とか検索しようとした人を逃さないための施策です。

「ネット借りて」というキーワードでの自然検索(オーガニック検索)の検索結果1位には、競合のTUTAYAのサイトが表示されています。せっかく自社の広告費で検索まで誘導した見込み客が、競合サイトに流れてしまうことを防ぐための施策です。

2009年1月5日現在、Google Adwordsのみに出稿し、Yahoo!に表示されるオーバーチュアに出稿していない理由は、おそらくYahoo!では自然検索の2位に表示されているためでしょう。ちなみにGoogleでは「ネット借りて」というキーワードでDMM.comのサイトは上位に表示されていません。


以上をまとめると、今回のDMM.comの2週間無料会員獲得キャンペーンは、TVCMを流す時期、その頻度、検索エンジンから誘導先のWEBサイトの構成、説明文の内容に至る全ての流れが、よく検討された上で設計されたキャンペーンだと思います。

今回はPCサイトに注目して紹介しましたが、もちろん、モバイルサイトもしっかりと作りこまれていました。今やTV CMを見てケータイで検索する人が多いですからね。さすがです。

ちなみにTVはアクトビラなどのネットサービスや、Wiiなどのゲーム機により、ネットに接続するデバイスとしても、面白くなってきましたね。TV CMとPC用Webサイトの連動だけではなく、携帯電話や他のデバイスとのクロスメディアを考えたプランニングが、今後ますます重要になってくるでしょう。

テクノラティのお気に入りに追加する

姉妹サイト>>実務未経験者がWebデザイナーになる方法

■関連する記事:11件

« デジタルネイティブが意味するもの-私たちはどう変化すべきか? | ホーム | twitterを始めました »

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kobaken.biz/mt/mt-tb.cgi/284

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

kobakenのTwitter

kobakenのTwitter

    follow me on Twitter

    携帯用サイト

    携帯用サイトQRコード

    アーカイブ

    Powered by
    Movable Type 3.35

    あわせて読みたい