私がWeb制作会社にいたとき、ネットショップの商品ページを大量に作成するという業務があった。
数百というページを、安い単価で一気に作るのである。
いわゆる単純作業が永遠に続くという、面白くもなんともない、つらい作業である。
「もっと安い価格で提供するところが現れたら、ウチはどうしようもないな。例えば賃金の安い海外でコーディングするとか...。」
こんなことを社内で話していた。
当時話したことを思い出させるニュースがあった。
●1日最大500ページのコーディングに対応! Web標準対応の高品質HTMLコーディングサービス
私は以前、今回のニュースに関連する下記のような投稿をした。
もう一度肝に銘じておきたいので再度掲載しておく。
▽▽SEOも無料(タダ)の時代▽▽
数ヶ月前に読んだ「ハイコンセプト」(ダニエル・ピンク著、大前研一訳)という本に非常に印象的なことが書かれていた。
知的労働者がやっていた、反復性があったり、再現性があったりする仕事はコンピューターやロボットに吸収される。たとえ反復性はなくとも、インドなどにアウトソース(外注)されてしまう。
という部分である。この本を読んでから、私は自分の仕事について、常に
「この仕事は、私以外の誰か、あるいはコンピューターに簡単に取って代わられる可能性があるだろうか?」
と自問自答している。
△△以前の投稿記事 ここまで△△
これからのWeb制作会社(特にスタッフの少ない小規模会社)は、次のような姿勢が求められるだろう。
例えば、クライアントの課題を理解した上で、その課題の解説策として、「より安く早くそれなりの品質のページを大量に作成する要望がある」と判断したとする。
目先の売り上げを上げるために、なんとか自社内でやろうとするだろうか?
それは結局クライアントのためにならない。
「大量にページを作るのなら、ウチでは時間もかかり、機会損失になります。今はこんなサービスがありますよ。」
と、本当にクライアントの問題を解決するサービスを紹介してあげるような姿勢が必要である。たとえそれが他社のサービスであろうと、である。
(もちろん、大事なクライアントを紹介するためには、その会社が信頼できるかどうかを調査しておく必要があるが。)
私の経験上、自社のサービスだけでなんとかしようとするよりも、他社でできることは思い切って他社を紹介し、その結果クライアントに喜んでいただくことで、さらに信頼が増し、次の仕事に繋がるのである。
そのためには、今日紹介したニュースのように、日々他社のサービスにもアンテナを張っておくことが大前提である。
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