転職することになった。
来月からは、制作会社ではなく、一企業のWeb担当として再出発する。
つまり、今までは受注制作する立場であったのだが、それが発注側に立場を変えるということである。
このような決意に至った理由は下記のとおりである。
■理由その(1)
『Webサイトのプランニング、制作、運営に関して、最終的な責任を負う立場で尽力したい』
最終的な責任を負う立場とは、Webサイトを発注する側である。
今まで3年間、制作会社で様々な会社のサイト構築を行ってきた。
その中で得られる喜び、やりがいは大きかったが、制作したサイトはあくまでクライアントのものであり、いろんな制約があってはがゆい思いもした。
例えば、制作側はクライアントのビジネス展開について影響力がない。
サイトの効果を高めていくためには公開後がより重要であり、そのためにはその会社のビジネス全体を捉えてサイトの状況と照らし合わせながら日々改善していくことが必要である。
しかしながら、制作会社は納品して終わりということが多い。公開後の保守契約をクライアントとの間で交わせたとしても、更新内容はあくまでクライアント主導である。
制作側が改善の提案をおこなったとしても、Webを重要視していないクライアントには予算上軽視されたり、やる気のないWebマスターで止められてしまうこともある。
■理由その(2)
『制作側は言い訳できる立場である』
クライアント側が求めていた効果が思うように出なかった場合、制作側はクライアントの知識のなさに漬け込んで言い訳ができる。また、その言い訳が通用する(言い訳はもってのほかだが、出来る状況がある)。
■理由その(3)
『発注する側にWebの知識を有する人材が圧倒的に不足している。そのため、制作側の独りよがりで構築される心配がある』
私はサイトを構築することはもちろん、クライアントのアドバイザーとして、大手制作会社の構築するサイトをチェックするという経験をさせていただくことができた。
その中で大きなジレンマだったのが、発注側の知識が不足しているために、制作側のスキル不足、コミュニケーション不足を指摘できないということである。そして、その結果として会社の今後のビジネスを考えたときに適切とはいえないサイトになってしまう。
それならば、逆に自分が発注する側に立つことで、主体的にその企業の発展に貢献できるサイトを構築していきたい。
このような考えに至り、4/末で3年間お世話になった制作会社を退社した。
前の会社は、畑違いで実務未経験という私を拾っていただき、3年間、Webデザインという枠組みだけではなく、お客様があってのビジネスであるということ、そしてお客様の窓口となって仕事を進めていくことの面白さ、お客様から感謝され、信頼を得ることのやりがい、生きがいを教えてくれた。
私の決意に対し暖かく送り出してくれたこの会社に感謝の言葉は尽きない。
そして今回の転職を後で振り返ってよかったと言えるように、目の前の仕事にただひたすら取り組む決意である。
