引き続きWebデザイナー志望者のご相談を受け付けている。
今までたくさんのご相談をお寄せいただき、私の返信が追いついていない状況である。よって予定どおり、今月の20日に一旦相談受付を締め切る。
さて、今回はまた、相談の中から1件紹介させていただくことになった。掲載許可をいただいたヒデさん、ありがとうございます。
ヒデさんの悩みは本当にWeb制作の世界を目指していいものか?趣味でとどめるべきか?というものであった。悩みの原因は面接で制作会社に言われた言葉だった。
同じようなことを面接で言われるケースは多いと思う。しかしその一言を今の私が言われたとすれば、どのように考えるか?そのように答えるか?
今回はそんなアドバイスをさせていただいた。以下にメールのやりとりを掲載させていただく。
| □■ご相談者:ヒデさん 23歳■□
はじめまして小林様。 私は昔から絵を描くのが好きで、現在も私のフットサルチームのHPを独学で制作し、管理しています。 しかしいざ就職活動してみると、どこも「PhotshopやIllustrator、Dreamweaver、Fireworksを扱える人」が必須条件であり、私のような素人が扱わないようなソフトばかりです。 そこで考えたのが、「専門学校へ行って、これらのソフトを実際に触り、モノにしてから就職活動する」という事です。 ただそこで問題なのはお金です。 私が聞きたいのは「WEBデザイナーは金銭的に潤う事はできるのか」という事です。 先日とある企業の面接でこんな事を言われました。 ショックでした。 好きな事を仕事にし、金銭的にもある程度余裕があり、なおかつ自分の時間も持ちたいと思う私は、やはり欲張りな世間知らずのガキでしょうか? もしそこまでしないと食べていけないのであれば、専門学校へは行かず趣味の世界に留めておいた方がいいのかな・・・とも思います。 お忙しいとは思いますが、お返事いただけたら幸いです。 それでは失礼いたします。 |
| □■おこたえします。 小林謙輔(管理者)■□
ご相談ありがとうございます。Kobakenジャーナルの小林です。 それでは早速、ヒデさんのご相談に対する私なりの意見を伝えたいと思います。
これはもしかしたらヒデさんのやる気を見るための質問かも知れません。 1本5万~10万じゃないと仕事がもらえないという会社は、提案力がないのです。 Webサイトは、クライアント(発注者)の何らかの利益に貢献しなければなりません。 利益とは、下記の式で表されます。
(2)売上を上げる提案 これは、上記の式を見れば明らかですよね。 私たちは通常、クライアントに対して(2)と(3)を織り交ぜた提案を行なうのですが、ヒデさんが面接された会社は(3)の提案しかできていないことになります。しかもそれは同業者から見れば、腹立たしいくらいの極端に安い価格です。 (3)の提案なんて、どこも大差がないわけです。 制作会社は(2)の提案を行なえないと、価格競争に巻き込まれてしまうのです。制作会社にとっては、(2)に関してどのような提案を行なうことができるかが、他社との差別化につながり、生き残っていく重要な課題となるのです。 私が先日、企画書を作成し受注が決まったコンペの話をします。(価格は仮定値であり、実際と異なります) このコンペでは、4社競合となりました。1社は提案書が間に合わずリタイヤ。私の会社以外の2社はコスト(3)を抑えた提案で、40~50万円という提示だったということを聞いています。 それに対して私たちが出した提案は、(2)に関する提案を数案かかげ、しかもその提案一つ一つが有機的に繋がって利益UPとなるようなビジョンを挙げました。 「この提案をいくつ実施するかで価格が変わります。その価格は80~200万円程度です。正式なお見積は、当社に決めていただいて、実施するコンテンツを詰めてからとなります。」 というようなものでした。つまり、他社より価格が高くても、提案がよければ受注できるわけです。 「御社が一番、可能性を感じさせてくれる前向きな提案だった。」
私に言わせれば、このような発言を当たり前のように、しかも外部の人間に対して平気でしている会社はプライドもポリシーもない、何も努力していない会社です。考えていない、額に汗していない会社なのです。
だからこそ、私たち制作会社の人間が、提案力と実行力のある会社に変わってかなければいけないのです。
そんなことはありません。金銭的にも余裕があり、自分の時間もたっぷりあるという成功者の共通点は、 「自分の好きな仕事をしている」 ということなのです。 金銭的に余裕があっても、嫌な仕事をしている人に真の満足はないと持っています。 > 1から何かを造る右脳を使った作業は大好きなのですが、親を安心させたい気 ヒデさんの気持ちは十分に理解できるところです。 しかし今、会社の寿命は15年とも、10年とも言われています。個人が生涯勤める年数より、会社の寿命の方が短くなっているのです。 このような状況で、ノホホンとした安定を求めることは、逆にリスクがあると思います。 どこでもやっていく自信をつけるには、やはり
ヒデさんは決して「アマチャン」ではありません。むしろ一度自分で失敗したと感じておられるなら、次は成功する確率がアップします。 一番怖いのは、 「失敗しないこと」 です。失敗から得られるものは大きいのです。失敗に対して、次は失敗しないように考え、行動することができるのです。 失敗するには
自分で授業料を払えば、授業を決して無駄にしないという気持ちが芽生えます。 次第に授業の内容がものたりなく感じるようになるかもしれません。そう思えればたいしたものです。 ヒデさんはまだ23歳。これからまだ50年、60年と人生が続きます。 「あの時チャレンジしていたら」 と、後悔ばかりが先立ちます。 自分で決断し、自分の責任で行動すれば、後悔はありません。 「失敗を恐れ、何もせず、何十年も後悔して生きる」
素晴らしいことです。アクセス解析は行なっていますか?(数字を単に表示するカウンターではありません) そして、これからは、いかにしてアクセス数を増やし、「反応」を得るようにできるか? という視点で運営・管理してみてください。「反応を得る」とは何かというと、例えば こういう視点は、Webデザイナーになる上で必要なものです。 企業のサイトであれば、ユーザーの反応は、「商品に関する問い合わせを受ける」、「商品をWeb上で購入してもらう」などになります。企業サイトを作る上では、ユーザーの反応を得るための企画・設計能力が必要になるのです。 こういうことを考え、実践し、失敗すれば(思うような効果が得られなければ)また修正する。Webサイトの運営はこの繰り返しにより、効果を高めていくのです。ここでも失敗がないとノウハウが生まれません。
そうです。必須条件です。これはスクールで学ぶのが効率的です。 これはオイシイことばかり言うスクールの営業マンの責任でもあります。 あくまでソフトが使いこなせるレベルは「必須条件」であり、「できて当たり前のこと」なのです。 Webデザイナーになるには、その必須条件プラス、その人の魅力、可能性が必要なのです。 先述した、ユーザーから反応を得るサイトを作る視点を養っていくことが大事なのです。
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| □■ありがとうございます! ヒデ■□
先日質問させていただいたヒデです。 一言一言に説得力があり、鳥肌が立ちました。 必要な事はデザインセンスだけではなく、提案力なのですね。 思い切ってこの業界に進みたいと思います。 |
今回、ヒデさんの相談を受け付けて感じたことは、
面接を実施する会社は、募集してその人を面接に呼んだ以上、自分たちの発言にもっと責任をもって欲しいということである。その道を目指す人は、大きな決断をしてチェレンジしているのである。その人のことを思い、その上で厳しいアドバイスが適切ならまだよい。
しかし自分たちのレベルの低さを、いくら相手が知らないとは言え、正当化してさらけ出すのは結局その会社にとってマイナスなのである。そういう無責任な発言によって、せっかくの芽を摘もうとするのはやめていただきたい。
自分たちの発言は、自分たちを目標にしている人にとって、大きな影響力を持つのである。
私も、毎日毎日、自己表現させていただいているこのWeb業界の今後の発展を願い、自己も高めていきながら、後継者も育てていくんだという、心の豊かさを持っていたいものである。この仕事が好きであれば、そう思うのは必然であると思う。
姉妹サイト>>実務未経験者がWebデザイナーになる方法
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コメント (2)
どうも「ここ始」の芳芳です。
毎回楽しく拝見しています。
特に今回は大変感銘を受けました。
Kobakenさんの熱き心を垣間見た気が致します。
これからも空気を割る(変な表現ですが)ようなご活躍を願って已みません。
投稿者: 芳芳 | 2004年10月17日 21:33
日時: 2004年10月17日 21:33
芳芳さん書き込みありがとうございます。
Blog始められたそうですね。
私はええカッコ書いていますが、自分自身への戒めというか、
そういう気持ちもあります。
自分の文章も後で読み返したとき、結構気づきを与えてくれるものです。
そういう点で文章を書くということはいいことですよね。
これからもお互い情報発信していきましょう!
投稿者: Kobaken | 2004年10月18日 23:09
日時: 2004年10月18日 23:09