この本は30か国語に翻訳され、1,200万部を超える記録的なベストセラーを達成したビジネス書である。
真に成功を収めるためには、個人、家庭、そして仕事の3つの領域でのバランスをとることが必要だとこの本には書いている。
私はこの本を読んでから、日々の生活において、取り組みが以下のように変わった。
(1)小さな急用に惑わされず、中長期的に見てもっとも重要な2割の事柄に意識を集中すること
(2)常に目的を持って始めること
(3)自分自身の主体性を発揮すること
(4)自分自身がコントロールできない周囲のことよりも、自分自身が行動することで周囲に影響を与える事柄に意識を集中すること
(5)家庭、仕事、そして自分の3つのバランスを考えて行動すること。仕事だけに飲み込まれないこと。
毎日仕事をしていると、急な雑務がどんどん入ってきて、それをこなすのに一杯一杯になってしまうことがある。それで忙しい、時間が無いという。じつはそのほとんどが、ある程度先送りできる事だということに気付かされた。後回しにする勇気を持つことも大切なのだ。
そのような小さな急用よりも、中長期的なビジョンを考えて、それを達成するためにすべき事柄に集中することで、自信と確信が芽生えるようになる。それが(1)と(2)である。
誰しもまわりの環境に対して不満は持つものだ。自分のせいではなく、できればまわりに責任を押し付けたい。
「私がこんなに頑張っているのに○○は何もしてくれない。」
「こういう状況になったは○○のせいだ。」
しかしそんなことばかり考えていることは時間の無駄である。うまくいかないことをまわりの環境のせいにしたところで、結局何も変わらない。まわりが変わるのを待つのではなく、自分が変えるのである。
自分のビジョン、ポリシーを持ち、毎日の生活と照らし合わせて、自分が取るべき行動を選択し集中する。そうすることで、結果的にまわりに影響を与え、自分にとってプラスの状況に変わっていく。それが(3)と(4)である。
そして自分の成功は、家庭、仕事、そして自分自身の3つのバランスをとることで達成できるということが記されている。つい仕事仕事になりがちである自分に警鐘を鳴らしてくれた。仕事で成功しても家庭が崩壊してしまえばそれは成功とは言えない。不幸なことなのである。
家庭と仕事の両立。これあよく言われることである。しかしこの2つを意識しすぎると自分自身を犠牲にしかねない。家庭と仕事、それに「個人」を加えた3つのバランスを考えるという発想は目からウロコであった。これが(5)である。
私は今、昨年末から今年の春ころまでのような、「責任感のみを頼りに徹夜を連発すること」はしていない。ほどよい時間に帰宅し、嫁さんと夕食をとりながらおしゃべりし、そして寝る前に必ず2~3時間は自分に投資する時間を確保するようにしている。
最近、気持ちにゆとりと豊さが芽生えていることを実感している。
この本に書かれていることは奥深く、1回読んだだけでは理解できない。分厚く文字も小さい。しかし仕事をしている人だけではなく、あらゆる人に読んで、実践してほしい本である。何度も読み直したい1冊。

